体内の電荷バランスを整える「アーシング」が注目される理由とは

2023年9月28日

スマートフォンのアラームで目を覚まし、移動中はネット情報をリサーチして、昼間はデスクワーク中心。帰宅後はSNSのチェックやネットサーフィン。

一日中パソコンやスマートフォンに向かって、体はストレスを感じていませんか?

もし体が疲れやすく、眠りが浅い日が続くことがあれば、体内の電荷バランスの乱れが原因かもしれません。

そこで注目したいのが「アーシング」というカリフォルニア発祥の健康法です。今回はアーシングの効果や方法についてご紹介します。

1.アーシングとは?

素足で芝生を歩いたときのひんやりとした湿った感触、砂浜を歩いたときの足裏の気持ちいい刺激、そして何気なく楽しんでいたどろんこ遊び。子供の頃には当たり前のことでしたが、これらはすべて「アーシング」と呼ばれるもので、直接大地や自然に触れることで体内の電荷のバランスを整え、健康や心身のバランスを取り戻すことができます。

アーシングは、直接地面に触れることで体内の電子を補充するため、ストレスを軽減したり、眠りの質を向上させたりするなど、さまざまな健康効果があるとされています。

そこで、アーシングが持つ具体的な健康効果について、詳しく見てみましょう。

2.アーシングの健康効果

アーシングの健康効果については現在研究が進んでいる段階です。科学的に証明するためにはさらに多くの研究が必要ですが、一部の研究ではアーシングに次のような健康効果が期待できることが分かってきました。

①ストレスや不安の軽減

②睡眠の質の向上

③免疫力の向上

④疲労回復

⑤血行促進

特に、“血行促進”の効果は心血管疾患の予防や治療に対する期待から注目されています。血行が悪くなると、体に必要な酸素や栄養素が行き渡らず、冷え性、むくみ、疲れやすい、集中力が低下する、頭痛、肩こり、腰痛、血管疾患(高血圧、動脈硬化)などの様々な症状や病気につながるからです。

2012 年に報告された研究では、アーシングによって血液の粘度が低下し、循環器系疾患のリスクが低下する可能性があることが示唆されました※。ただし、この研究は小規模で行われたため、さらなる研究によって効果が立証されるかもしれません。

アーシングをすると、なぜこのような健康効果につながるのでしょうか。

3.アーシングが体をととのえる仕組み

私たちが生命活動を維持する上で「酸素」は必要不可欠です。

しかし、取り込んだ「酸素」は外部からの様々な刺激(紫外線、放射線、電磁波、大気汚染、たばこ、食事)により「活性酸素」という反応性の高い物質に変化することがあります。活性酸素は適度に存在すれば免疫機能や細胞伝達物質として働く必要不可欠な物質ですが、過剰に存在するとその反応性の高さから細胞を傷つけてしまい、体調不良や病気を引き起こすことがあるのです。

この活性酸素の悪い影響を消滅させると考えられているのが「アーシング」です。

その仕組みは、地面からの電子(マイナスの電荷:還元電位)を取り込むことで、体内の活性酸素(プラスの電荷:酸化電位)が中和されて過剰な活性酸素による細胞の傷害を防ぎ、体の機能が正常に保たれると考えられています。